番外編12.ミステリーの書き方(日本推理作家協会/幻冬社)
概要(引用)
どうしたら小説が書けるの?アイデアはどこから生まれてくるの?プロの作家に必要なことは?-ミステリーの最前線で活躍する作家が、独自の執筆ノウハウや舞台裏を余すところなく開陳した豪華な一冊。日本推理作家協会に所属する現役作家たちが答えた貴重なアンケートも収録。作家志望者のみならず、すべてのミステリーファン必読の書。
ミステリそのものではないけど、非常に面白かったので紹介させてください。
まずメンバーがめちゃくちゃすごい。
赤川次郎/東直己/阿刀田高/我孫子武丸/綾辻行人/有栖川有栖/五十嵐貴久/伊坂幸太郎/石田衣良/岩井志麻子/逢坂剛/大沢在昌/乙一/折原一/恩田陸/垣根涼介/香納諒一/神崎京介/貴志祐介/北方謙三/北村薫/北森鴻/黒川博行/小池真理子/今野敏/柴田よしき/朱川湊人/真保裕一/柄刀一/天童荒太/二階堂黎人/楡周平/野沢尚/法月綸太郎/馳星周/花村萬月/東野圭吾/福井晴敏/船戸与一/宮部みゆき/森村誠一/山田正紀/横山秀夫
見てくださいよこの執筆陣!!10年前に刊行されたものなんで、今旬の作家は少ないけどいわゆる「大御所」ばっかり。
こうした人々が、どうやってミステリを書けば良いか?を非常に具体的に指南してくれている。
他にもコラムで、「プロットはどのくらい練りますか?」「スランプ脱出法は?」「理想とする作品は?」などのアンケートも載っていて、データ集としても興味深い。
ただやっぱり、その作家の小説を読んだことがある方がしみじみ面白く、解説も理解できるので、ミステリ完全初心者にはオススメできませんが。
いや、でも乙一や宮部みゆき、有栖川有栖、綾辻行人の、作品を作るまでのプロセスが読めるのほんと貴重だったなぁ。プロってこんなところを意識してるんだ、とか、トリックってこうやって仕掛けるんだなとか。
欲を言えば、麻耶雄嵩のこういうミステリ創作論的なものも読んでみたかったな笑
ミステリの読み方が変わるかもしれない、そんな一冊。