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日々雑感(ミステリ感想中心)

DELTARUNE chapter2

9/18に公開されたDELTARUNE chapter2。

chapter1の段階では(UNDERTALEに比べると)個人的に好みでなかったんだったんだけど、chapter2で結構印象が変わってきたので、現時点での疑問点とかをまとめておこうかと。おそらく今後大量に考察が出てきそうなので、世論が固まる前の覚書。

以下、いわゆる「Alternateルート」の条件とそのシナリオに言及していますので、ネタバレには要注意。

 

deltarune.jp

 

<Alternateルート条件>

・ネタバレ部分はできる限り白字反転しています。

・Aルートへの必要条件ではないものの、台詞の理解やネタバレを避けるために、できれば別データでTPルートから裏ボス戦を終えてから試した方がよさそう。TP・Nルートでの重要なシナリオをスキップすることになる&通常ルートとの差分が興味深いところなので、いきなりAルートをやるのは非推奨。

※情報源(リンク先は英語、最下部にネタバレスクショがあるため注意
https://docs.google.com/document/d/1AL95g4hxFb5WWHX1kkt6LI-Wbkwt1x3V8lodhPFBkMU/preview?pru=AAABfB9zEO0*hRLYKKFSKhIKTgXXWSTrwA

 


・ノエルに会うところまで普通にシナリオを進める

※単にAルートシナリオに入るだけならば、ここまでの虐殺・不殺は問わない。1章シナリオを引き継ぐ/引き継がないも現状関係なし。

ただしアイテムの引継ぎが発生しているので、ガチでやるなら1章でジュビル殺害ルートを引き継いだ方がいいのかも。

※ロボ3兄弟は殺せないので普通に進める。

・ノエルに会って以降、道中で会うモンスターを全て、ノエルの魔法技「アイスショック」(TP16)だけ使用してすべての敵を殺す。クリスは「ぼうぎょ」のみを使用する。

※ノエルでとどめをさせば、途中クリスで攻撃してもルートは外れないっぽいが、TP溜めの観点&誤ってクリスでとどめを刺さないために、「ぼうぎょ」一択が安定。

・ノエルに会った場所から左方向に引き返し、「ゴミ捨て場」の一番左にあるドア(スパムトンの店)に行ってドアを調べ、ノエルと会話する。

・観覧車のポスターがある部屋までこの作業を続ける。

・観覧車のポスターを調べ「一緒に乗ってやる」「ノエルと一緒に乗ってやる」を選択

※観覧車の選択肢は条件ではない可能性もあり

・観覧車ポスターフロアの敵を凍らせ終わった後、靴屋前のNPCに話しかけ「ともだちではない」を選ぶ。その後呼び止められるので「入手」を選択し続ける「凍てつく指輪」を装備

・ここで音楽が変わっていればルート取り成功

・ノエルがスイッチを踏んでくれるフロアのあとでノエルが自問自答するので、選択肢で「普通だ」と答える

・2つめのネズミパズルではノエルがパズルを解くまで選択肢をずっと「前進」と答える

※1つめのネズミパズルは普通に解いてよい(でないと先に進めない)

・その後もとにかくノエルの「アイスショック」だけで敵を殺し続ける

・信号機エリアからが消えている。下に進むことができる道路があるのでそちらに寄り道し、「あいだの場所」(通常ルートだと犬にひかれるエリアにつながる場所)へ行く。

もぞもぞ動く段ボールがあるので話しかけると、残りの敵数を教えてくれる。「残り4」 といわれれば、全員狩っていることになるので進む。

※このタイミングで段ボールに会いに行くことは必要条件ではないが、見ておくとルート取りができているかの確認と一部のセリフの理解に役立つ

・次の部屋で4人の敵をノエルで倒したら、「あいだの場所」(動く段ボールのところ)に戻る

※まだバードリーと戦うところまで進んではいけない

・ゴミ箱に話しかけて「はい」と答えると「いばらの指輪」を買える(金額は1997クローメ)
・これ以降必ず「いばらの指輪」を装備すること

・ノエルの装備から「銀の腕時計」を外してクリスの所持品に加えておくと、現実世界に戻ったときに会話が追加される

※未確認

※Aルートの必須条件ではない

 

~~ここまででほぼルート取り完成~~

 

・バードリー戦。「何をしているのか」と聞かれるので「前進」と答える。
・ノエルがTP100消費の技(「スノーグレイブ」)を覚えているのでこれを使用してバードリーを殺す

(ほかの攻撃技は使わない方が無難か)

~~ルート固定により、通常ルートに戻れなくなる~~

※お好きに楽しんでください。
※ネタバレよけという意味では以下からは参照しなくてよい。

ノエルがバトルから去るカットが入る。上の道へ進むとマンホールがあるので入る。本来の道中をカットして、スージィとラルセイに会える。

館内のショップが塞がれてる

・全ての敵を殺してクイーンのもとへ向かう。

・館の様子が色々変化している。

・ラスボスはスパムトンNEO、ただしクリスと1vs1

・現実世界に戻るとノエルのセリフが変化、バードリーは「起きないようだ」

病院でもノエルのセリフが変化

・キャッスルタウンではクイーン、ロボトリオ、青いセールスマン、スウォッチ、ゴミ箱だけが勧誘される

※これ自体はch2での普通の虐殺ルート(クリスでガンガン殺す)のと同じ展開。

・エンディング自体に変化は無し。

 

=====

 

 

以下個人的な覚書。

・Aルートでもエンディングは変わらないけど、明らかにノエルとバードリーに変化が起きているので、これをどうやって1つのエンディングにまとめていくのかが今一番の謎。ch3にAルートデータを引き継げるとすると、すごい面倒な分岐になりそうだけどどうするんだろう…

バードリーは起きないけど、死んだという描写もされていないので、今後何もなかったかのように起きるのかも。でもNルートでも片腕動かなくなったりしていたし、もしかするとTP・N・Aで彼の未来が変わるんだろうか。

・今回のAルート条件、あまりに悪趣味でよく作ったなと思った(褒めてる)。UTと同じことはやらないぜという矜持を感じるよね…。嫌がる他人に殺させるのは、UTのGルートより罪悪感がすごい。今回、スージィ・ラルセイと3人旅がデフォルトなので、闇感・ホラー感が少なくて明るい印象のゲームだったんだけど、Aルートの存在が明らかになってから印象が180度変わった…

・ノエルの部屋でスージィは何を話したんだろう。Nルートではスーノエ大正義だっただけに、AルートのNTR感・洗脳快楽堕ち感で落差がすごい。成人向け同人誌か??

・ノエル部屋前での、ラルセイのセリフ(「クリス、スージィたちが今どうしてるか気にならない?」という、Nルートだとクリスが想像することでスージィ&ノエルの観覧車イベントを見られるシーンの再現?を促す発言、「本当だったらここで…」というメタっぽい発言)も意味深。

Nルートでもラルセイは、①世界観の説明をしてくれる、②ch2冒頭での「外の世界がどうなってもここに帰ってくればいい」的な不穏な発言、③ランサー・ルールノーはサイバー世界で石になってしまったのにラルセイはならない(どこの世界の住人なのか?)、④エンディング付近での黄色い発言 等やたら怪しい台詞が多い。UTでいうところのフラウィー(=この世界を何周もしている)的なポジションなのかな…

・AルートではNルートで重要そうだった会話やシナリオをスキップしてしまうけど(牢屋に閉じ込められたり女王との会話がほぼなくなったり)、ルールノーの石像をわざわざ配置して、他の闇世界から連れてくると石化することだけはきちんと言及するんだよな……ここだけはスージィにきちんと伝えないといけないポイントなのか…

・アズリエルとラルセイそっくりっぽいけど、ノエルが全然ラルセイに言及してないのも不思議。

・Aルート・裏ボスで出張ってくるスパムトン、ch2の女王やch1のジェビル以上に意味深なんだけど、怪しげなセリフが聞けるのはある種裏ルートを通ったプレイヤーだけなので、ch3以降でも深くは関わってこないのか。世界観考察用のキャラなのかな。なんで彼が城を乗っ取れたんだろう。

 

Nルートと共通の部分について。

・ラルセイが用意したクリスの部屋。あからさまにアズリエル側を模した形になってるけど、クリスが望んだのがあれなのか…??なんでラルセイはそれを知ってるんだろう。クリスはアズリエルに執着しているのか、それとも嫌っているのか(机のお金をくすねる描写等)。

としょんかによればニンゲンはペットらしいが、クリスはドリーマー家でどういう扱いなのか。風呂場にあった「ペット用シャンプー」は誰用のものなのか(クリス用な気がするけど、仮にトリエル用だとしても自分の母親が使うシャンプーを「ペット用」って認識はやばいのでは)

・女王の用意した個別の牢屋。アズリエルの牢屋があってラルセイの牢屋がない。やっぱりラルセイ=アズリエル?もしくはアズリエルはこの世界に前にも来たことがある?でもとしょんかの闇の泉は最近開かれた(おそらくch2の前日夜~当日昼間)っぽいので、前に来たことがある説はちょっと難があるか。

アズリエルの牢屋を覗いてくれないクリス。プレイヤーの指示とクリスというキャラの乖離を感じさせるシーン。

ノエルのために用意された部屋だけ綺麗なうえに凝っている。女王の「ノエルを誰が救ってあげるの?あの奇妙で悲しい検索結果しか残っていない彼女を」的な発言。検索結果から部屋のものが構築できないくらい、抽象的な言葉を検索していた?父親の病気、母親との不仲、姉の不在を考えるとやっぱり家庭環境関連か。

・としょんかの泉を開いたのは誰か。

ノエル説:ノエルと母親の関係を考えると、やり方はうまくなかったが女王のノエルに対する接し方は、ノエルにとって救いになっていたような気もする。そう考えると、としょんかの泉はノエルのための世界(Aルートでさえも)に見える。

クリス説:冒頭、授業中に爆睡をかましている=夜何か行動していた? ch1・ch2の終わり方。ナイフをもってとしょんかに行っていた?

・ch2のエンディング。何故車のタイヤを傷つけたのか。扉を開けてテレビをつけてから泉を開いたのはなぜか。トリエルは心からの善意でスージィを引き留め、泊めたのか。

・考察というか感想なんだけど、UT以上にDRは人間関係の難しさというか、ままならなさ、リアルな「生きにくさ」を書いててキツイ人にはキツそうだなとおもう。出てくるキャラほとんどが面倒な家族関係に巻き込まれてるし、闇の世界と表世界を行ったり来たりするのも「表世界より闇世界で冒険してた方が楽しい」と感じさせるような形式になってる(実際スージィはそう感じてるし発言している)。でも闇世界から持ち帰ることができるのはゴミくずやトランプで、おそらく闇世界に依存するようなエンディングにはできないような気がする。

特に子供のころ、娯楽として(現実の辛さを紛らわすために)逃避していたもの、トランプやおもちゃ、インターネット、ゲーム(そしておそらくch3ではテレビ?)が舞台になっていることを考えると、少なくともNルートでは、闇の世界(娯楽)を通じて勇気や希望を手に入れたクリスやスージィたちが現実に立ち向かっていく話になるのかな…。UT的なメタ要素があるのか(Aルート見る限りありそうだけど)、あるならそれをどう使ってくるのかが楽しみ。

 

はよch3やりたいすね。次回はch3~5まで一気に出してくれるらしいので、忙しくなりそう。