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日々雑感(ミステリ感想中心)

○○○○○○○○殺人事件 (早坂吝/講談社文庫)

27.○○○○○○○○殺人事件 (早坂吝/講談社文庫)

総評:★★★☆☆

オススメ:まず間違いなく真相を当てるのは困難でしょう。下ネタバカミスに耐えられるなら読む価値アリ。

 

あらすじ(引用)

アウトドアが趣味の公務員・沖らは、フリーライター・成瀬のブログで知り合い、仮面の男・黒沼が所有する孤島で毎年オフ会を行っていた。沖は、今年こそ大学院生・渚と両想いになりたいと思っていたが、成瀬が若い恋人を勝手に連れてくるなど波乱の予感。孤島に着いた翌朝、参加者の二人が失踪、続いて殺人事件が!さらには意図不明の密室が連続し…。果たして犯人は?そしてこの作品のタイトルとは?

 

下品なオチすぎて個人的には正直苦手な作品だった。でもやりたいことはわかるので、作者に対してはごめんとしか言いようがない。確かにこんなの思いついても書かないしこんなネタで一本書くのが凄いよ。

あとは文章がところどころ稚拙なのも読んでて辛かった......竜王ほどじゃないけど、改行多すぎだし効果音をそのまま書くのもちょっとなぁ。

面白かったところはやっぱり、とある人物の豹変っぷりとラストに明かされる「ある事実」。特に前者は物語1/3くらいで明かされるので伏せなくてもいいかと思ったが、まぁ読んでみてのお楽しみということで。豹変後の人気っぷりに嫉妬笑 

本書最大の仕掛けである「ある事実」は、使い方は面白いもののこれのためにどんどん下品になっていくのがちょっと惜しい。まぁメフィスト賞だしな...麻耶が解説書くのも分かるけど...(電子書籍を購入したので解説読めなかったのが残念、どっかで立ち読みしてくるつもり)

 

正直他の作品にはもう手を出す気はないけど、発想は面白かったと思う。バカミスの部類かな。十分語ったので今回のネタバレ感想は差し控える。

 

 

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